祝!ノーベル平和賞受賞

核兵器廃絶国際キャンペーン (ICAN) にノーベル平和賞!
~ジャパングレイスの取り組みが実を結びました~

今年のノーベル平和賞が、核兵器廃絶国際キャンペーン (ICAN) に授与されるという、私たちジャパングレイスにとっても、たいへんうれしいニュースが飛び込んできました。なぜなら、このICANを構成する国際運営委員会メンバーとして、中心的な役割を果たしてきたのがピースボートだからです。

 

受賞後、本船から緊急帰国し、ピースボートセンターとうきょうにて会見する川崎氏 2017年10月9日撮影


ジャパングレイスは、「旅が平和をつくり、平和が旅を可能にする」というテーマをかかげ、ピースボートが企画する船旅を実施してきました。とくに、2008年からは、広島、長崎の被爆者を船上にお招きし、世界各地で原爆被害の証言会や写真展を開催して、核廃絶のメッセージを世界中に届けようという、ピースボート「おりづるプロジェクト」を全面的に支援し、社をあげて協力してまいりました。

第94回クルーズにて行われたおりづるプロジェクトの出航前の記念撮影



被爆者みずからが地球一周の船に乗って世界各地に出向き、現地の人たちの目の前で核兵器の非人道性を訴えつづけるという、ピースボートでなければ実現できない、ほんとうに地道な活動ではあるのですが、それが大きな広がりとなって、国際的に認知されるようになったことが、今回の受賞につながったのだと確信しています。

また、「おりづるプロジェクト」の交流会で、ある被爆者が、アメリカの高校生に、「あなたはアメリカが憎くないのですか」と質問され、「復讐するために活動しているのではありません。むかしは敵だったあなたたちと、いっしょに平和をつくっていきたいのです」と答えられたことが、たいへん印象に残っています。対立や憎悪からは平和は生まれない。だからこそ私たちの活動が必要なのだと思いを新たにしました。

イタリアの中学で証言後記念撮影 2013年3月24日撮影

 

                                          アフリカの学生に証言 2012年3月12日

 


ICAN国際運営委員を務めるピースボートの川崎哲さんからは、「これまで10回にわたる『おりづるプロジェクト』が成功してきたのは、ひとえにジャパングレイスのみなさんの多大なるご尽力・ご協力があったからこそです。今回のノーベル平和賞は、ピースボートだけではなく、ジャパングレイスも含むピースボートクルーズに関わるみんなが受賞したのだと言っても過言ではありません」というお言葉をいただきました。

あらためて、今回のノーベル平和賞の受賞を本当にうれしく、そして光栄に感じるとともに、この活動に関わったすべての人たちに、「おめでとうございます!」と申し上げたい。

 

2017年10月11日
(株)ジャパングレイス
代表取締役社長 要和弘
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